
今回、Metabaseの使い方を、初心者の方でも分かりやすく解説していきます。
ログイン方法
- Metabaseコンテナが起動している状態で、Webブラウザから
http://localhost:3000/setup
にアクセスします。 - 初期設定画面で、好みの言語を選択し、名前、メールアドレス、パスワードなどを入力します。
- Metabaseの初期設定が完了すると、
http://localhost:3000/
にアクセスしてMetabaseを利用できるようになります。
データベース接続方法
データベースの選択
- データベースの選択画面で、使用するデータベースのタイプを選択します。
- 例えば、PostgreSQLを使用する場合は、「PostgreSQL」を選択します。
- 管理画面から「Add Database」を選択することも可能です。
接続情報の入力
- PostgreSQLを選択した場合、PostgreSQLの接続情報を入力します。
- データベース名(POSTGRES_DB)、ユーザ名(POSTGRES_USER)、パスワード(POSTGRES_PASSWORD)は、必要に応じて変更してください。
- ホスト:localhostを設定すると接続できない場合があるため、注意が必要です。Metabaseコンテナから見てPostgreSQLコンテナは別の仮想環境として認識されるため、PostgreSQLコンテナにアクセスできるIPアドレスを調べて設定してください。
ifconfig
コマンドやip a
コマンドなどで、PostgreSQLのコンテナにアクセスできるIPアドレスを確認できます。
接続の確認と完了。
- PostgreSQLの接続情報を入力し、「データベースを接続する」をクリックします。
- 「Metabaseが匿名の情報収集をすることに同意する」を選択し、「フィニッシュ」をクリックした後、「Metabaseを使い始める」をクリックします。
SQLクエリやGUIによるデータ分析方法
SQLクエリの使用。
- Metabaseの画面右上にある「+ New」をクリックし、「SQLクエリ」を選択します。
- SQLエディターが起動し、任意のSQLクエリを記述して実行できます。
- SQLに慣れているユーザーにとって、複雑なデータ抽出や加工を行う場合に適しています。
- SQLエディターには自動補完機能があり、効率的にSQLを書けます。
- 変数が使えるため、汎用性の高いクエリを作成できます。
「質問」機能(GUIベースのクエリビルダー)の使用。
- 同じく「+ New」から、「質問」を選択します。
- GUIベースのインターフェースを通じて、データの参照、絞り込み(WHERE句)、集約(GROUP BY句)、ソート(ORDER BY句)、結合(JOIN)などを行うことができます。
- プレビュー機能を利用して、クエリの結果を段階的に確認できます。
- SQLの知識がないユーザーでも、画面上の操作だけでデータ分析が可能です。
- カスタム列(スプレッドシートで書く数式のようなもの)を作成することも可能です。
「モデル」の利用(SQLの知識がある場合)。
- SQLを理解しているユーザーは、「モデル」を作成して、擬似的なカラム追加が可能です。
- 「+New」→「モデル」を選択し、「ネイティブクエリを使用する」を選び、SQLを記述します。
- これにより、SQLがわからない人でもモデルを使って高度な分析をおこなうことが可能になります。
共通の操作。
- データソースの選択:どのデータベースに対してクエリを実行するかを選択します。
- 結果のプレビュー:クエリを実行する前に、結果をプレビューして確認できます。
Metabaseでは、分析のことを「質問」と表現しています。
データの可視化とダッシュボードの作成方法
クエリ結果のビジュアル化。
- SQLクエリまたは「質問」で得られたクエリ結果を、グラフやチャートで視覚化します。
- Metabaseでは、折れ線グラフ、棒グラフ、円グラフ、数値カード、テーブル、散布図など、さまざまな方法で可視化できます。
- 適切な可視化方法が提案されるため、データ可視化の経験が少ないユーザーでも安心です。
- 傾向線や目標値の表示、欠損値の補完、対数軸なども設定可能です。
ビジュアライゼーションの設定。
- 「Visualization」ボタンをクリックすると、可視化の種類を変更できます。
- データ型や集計設定によって、選択できる可視化の種類には制約があります。
- 「Settings」ボタンをクリックすると、グラフの詳細設定ができます。可視化の種類によって設定項目は異なります。
- テーブルのアイコンとグラフのアイコンを切り替えることで、グラフ表示とレコード一覧をワンクリックで切り替えられます。
- データはCSV、Excel、JSON形式でダウンロードできます。
ダッシュボードの作成。
- 複数のグラフをまとめて表示するために、ダッシュボードを作成します。
- ダッシュボードでは、各グラフの配置や大きさを自由に設定できます。
- フィルターを設置して、絞り込み機能を実装することも可能です。例えば、日付やユーザー属性で絞り込むことができます。
- フィルタリング方法が充実しており、データの属性から適切なフィルターが提案されます。
- ダッシュボードはリアルタイムで更新され、チームメンバーと共有できます。
ダッシュボードの操作。
- ダッシュボードの編集画面では、ブロック式でサイズを編集できます。
- テキストを記載したり、フィルターを配置したりできます。
- リンクフィルタを使うと、フィルタを連動させてリストを制限できます。
X-ray機能の利用。
- データを探索し、自動でダッシュボードやグラフを作成する機能です。
- データの閲覧から?マークを押すだけで、見える化が可能です。
- 自動で作成されるので、そのまま使えなくても「こういう見方もできるのか」と取っ掛かりを掴むことができます。
これらの手順に従って、Metabaseで効果的なデータの可視化とダッシュボードの作成を行うことができます。
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