【DXコンサル奮闘記】創立70年プラスチック加工業編🚗💨【マニュアル外の壁】創業70年の「脳内ルール」をどう可視化したか

【DXコンサル奮闘記】創立70年プラスチック加工業編🚗💨【マニュアル外の壁】創業70年の「脳内ルール」をどう可視化したか コンサル業務
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【衝撃のフック】

「水曜日が祝日なら、翌日のデータを使ってください。あ、でもこの得意先だけは別で……」 創業70年。

地域を支えてきた老舗プラスチック加工メーカーの会議室で、私はペンを止めました。
提示された「業務手順書」には一行も書かれていない、担当者の脳内にだけ存在する無数の「条件分岐」。
これが、日本の製造業が直面する、DXを阻む巨大な「沈黙の壁」の正体でした。

【現場のリアル】

週に一度、経理担当者が1時間を費やす「売掛金集計表」の作成。

一見、基幹システムからCSVを出力し、Excelに転記するだけの単純作業に見えます。しかし、その中身はまさに「職人芸」の宝庫でした。

  • 「売上がなくても、このA社だけは表に残す。でもB社は消していい」
  • 「今月から新規取引が始まった会社は、セルの色を変えて営業に知らせる」
  • 「週次報告の日付は、休日を跨ぐ場合だけ手動でタイトルを書き換える」

    これらはすべて、長年の経験から「そうした方が後の工程が助かるから」という善意で生まれたローカルルール。
    しかし、この善意こそが「担当者にしかできない仕事」を作り上げ、組織を縛り付ける鎖となっていました。
    経理主任の指先は、誰にも教えられないリズムで複雑なコピペを繰り返していたのです。

【プロの洞察】

私はここで、いきなりRPA(自動化ツール)を動かすことをやめました。
真のボトルネックは、システムの不在ではなく「情報の非構造化」にあると見抜いたからです。

判断基準が「その人の頭」にある限り、どんな最新AIを入れてもエラーを吐くだけです。

私の仕事は、まず経理主任の隣に座り、キーボードを叩く指先の動きをすべて言語化することから始まりました。
「なぜ今、この行を飛ばしたのですか?」「この色の基準は何ですか?」と、一つずつ「暗黙知」を「形式知」へと翻訳していく。

ITツールを入れる前に、まず「データの器(ロジック)」を整える。これが、現場に寄り添うコンサルタントとしての私の矜持です。

【突破と成果】

4ヶ月間の対話を重ね、すべての例外処理をExcelの関数ロジックへと移植しました。

結果、1時間かかっていた転記作業は、ボタン一つでわずか3分に。

「本当に、もう私が考えなくていいんですね……」 納品の日、主任が漏らした安堵のため息。

それは単なる「時短」の喜びではありませんでした。
年間300時間を超える「思考の拘束」からの解放です。浮いた時間は、より創造的な原価管理や、次のDX戦略を練るための「未来の時間」へと変わりました。

【結び】

DXは魔法ではありません。現場に眠る「当たり前」を丁寧に掘り起こし、仕組みに変えていく泥臭い対話の連続です。

あなたの会社の「脳内ルール」、そろそろ解放しませんか?

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どうぞ、よろしくお願いいたします。

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