「1,000万円の差は、あまりに大きい」 経営陣が抱くコストへの懸念と、現場が抱く「明日の運用」への不安。
生産管理システムの刷新プロジェクトは、この一歩も譲れない両者の葛藤から始まりました。
昨年6月から伴走を続けてきた支援先で、ついに大きな決断が下されました。
サポート期限が過ぎている旧システム。
しかし、最新サーバーの価格高騰という逆風。
私たちは、単なる「ツール選び」ではない、会社の未来を左右する岐路に立たされていました。
現場と経営の「温度差」という最大の壁
当初はコストを抑えるべく、ERPNextなどのOSS(オープンソース)も検討の土台に上がりました。OSSはライセンス料を抑えられますが、その分「自ら技術を習得し、育て上げる覚悟」が求められます。
- 経営陣の視点: 「10年スパンで1,000万円浮くなら、OSS一択ではないか」
- 現場リーダーの視点: 「社内に専門家がいない。何かあった時、誰が責任を取って復旧させるのか。止まればお客様に迷惑がかかる」
私はあえて、どちらかの肩を持つのではなく、「10年後の組織に、その技術的負債を抱えさせる体力があるか」を問い続けました。
突破口:コストの「安さ」より、事業の「継続性」を
議論を重ねた結果、最終的に選ばれたのは、30年以上の実績を持つ老舗企業のパッケージシステムでした。
決め手は、「お客様に決して迷惑をかけないための、確実なサポート体制」。
目先の1,000万円という数字よりも、有事の際の対応力という「安心」を、会社として優先する決断を下したのです。
この過程で、現場のリーダーたちは「システムを導入するとはどういうことか」を真剣に考え、議論し、経営視点を学びました。この経験こそが、導入後の真のDXを支える血肉になると確信しています。
サーバー室の「熱」と、DXの「情熱」
また、今回はハードウェアの物理的な課題――サーバー室の温度管理についても、現実的な解を導き出しました。
「事務所を移設して冷やす」という数百万規模の工事案に対し、私は「断熱材を用いた小部屋化」を提案。既存のパーティションを活用し、火災報知器などのレギュレーションをクリアしつつ、最小限のコストで冷却効率を上げる。
華やかなクラウド化だけがDXではありません。
こうした「現場の困りごと」に大工さんと一緒に向き合う泥臭さこそ、伴走型コンサルの真髄だと考えています。
成果と未来:ようやくスタートラインへ
ようやく、新しい生産管理システムが動き出します。
ここからが本番です。
システムはあくまで手段。そのツールを使って、現場の皆さんがどれだけ笑顔で、効率よく働けるようになるか。
私はこれからも、IT/DXアドバイザーとして、単なる技術提供に留まらず、経営者の悩みと現場の汗に寄り添い続けていきます。
DXは手段に過ぎません。その先にある組織の笑顔を一緒に作りましょう。 システム選定や運用の「現場の悩み」、一度お聞かせください。
コーポレートサイトhttps://www.rin-tech.netを開設しました。
どうぞ、よろしくお願いいたします。


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