快適な環境がDXの第一歩。そして議論は「本質」へ。
自動車部品メーカー様の現場にて進めてきたデスクトップPCのSSD化・メモリ増設も、いよいよ残り1台となりました。
「Excelの動きが劇的に速くなった!」という事務員の皆様の笑顔が、何よりの報酬です。
この変化を耳にした他の外部アドバイザーの方からも「自分のPCもお願いしたい」と相談をいただくなど、良い波及効果が生まれています。
快適なハードウェア環境は、精神衛生上も、業務効率の上でも欠かせない「土台」です。
しかし、そんな足元の改善を進める傍らで、プロジェクトは最大の山場である「生産管理システムの選定」という核心部に差し掛かっていました。
「技術があるのに、なぜ作れないのか?」社長の素朴な疑問
最終候補に残ったのは、柔軟なカスタマイズが売りのスタートアップ社と、35年の実績を誇る老舗ソフトハウス社の2社。比較検討の中で、ある重要な論点が浮上しました。
「要望は聞いてくれるが、業界標準(ベストプラクティス)を提案してくれるかどうか」
この時、社長から一つの直球な質問が投げかけられました。 「プログラムの技術があるなら、なぜこちらの意図を組んで完璧なシステムを構築できない(提案がズレる)ケースがあるのですか?」
非常に鋭く、かつ多くの経営者が抱く本質的な疑問です。
私は、この複雑なITの世界を「家づくり」に例えてお話ししました。
システム開発は「家づくり」と同じ。役割の欠如が「欠陥住宅」を生む
家を建てるには、大きく分けて3つのプロフェッショナルが必要です。
- デザイナー(コンセプト・要望整理): 予算と条件を整理し、矛盾のない理想の暮らしを描く。
- 設計士(図面作成): 柱の位置、窓の大きさ、配線など、構造的な整合性を図面に落とし込む。
- 大工・職人(施工): 図面通りに建材を切り出し、実際に形にする。
社長が仰る「プログラムの技術」とは、この中の「職人さん」の技術に当たります。
もちろん、一人で全てをこなすスーパーマンも稀にいますが、基本的には領域が異なります。
デザイナー不在で職人さんに「いい感じに作って」と頼めば、技術的に優れていても「住みにくい家(使いにくいシステム)」になってしまうのです。
AI時代だからこそ求められる「検証する力」
これは現代のAI活用においても全く同じことが言えます。 どの工程をAIに任せ、どの工程を人間が担うのか。
指示を出す側に「仕上がりの正しさを検証する能力」がなければ、ITの世界でも「欠陥住宅」は容易に建ってしまいます。
この説明に、同席していた課長様方も深く頷いてくださいました。
自社にどのポジションの人間がいて、どの能力が足りないのか。それを見極めることこそが、DX成功の第一歩なのです。
いよいよ来週は最終選考。お客様の「未来の家」を支える最高のパートナーを、共に見極めたいと思います。
DXは手段に過ぎません。その先にある組織の笑顔を一緒に作りましょう。
もし、自社の「設計図」でお悩みでしたら、いつでも伴走いたします。
コーポレートサイトhttps://www.rin-tech.netを開設しました。
どうぞ、よろしくお願いいたします。


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