昨日、クローズアップ現代で放映されていたデジタル赤字。
デジタル赤字も問題ですが、サブスクリプションも問題では?
私なりのその解決方法を記事にしてみました。
今回の記事が皆さまのお役に立てれば幸いです。
デジタル赤字と企業のIT支出:OSS活用によるコスト削減と柔軟性向上
近年、日本企業は、業務効率化や新たなサービス創出のために、クラウドサービスやSaaSを積極的に導入しています。
しかし、これらの多くが海外企業提供であることから、日本から海外への資金流出が拡大し、いわゆる「デジタル赤字」が問題視されています。
デジタル赤字とは何か
デジタル赤字とは、国内企業が海外のデジタルサービスを利用することで、日本から海外への資金が流出する現象を指します。
これは、国内のIT産業の競争力低下や、経済への悪影響につながる可能性があります。
デジタル赤字の問題点
- 経済への影響: 国内への投資が減少し、経済成長が鈍化する。
- 技術力の低下: 国内IT産業の競争力が低下し、技術革新が遅れる。
- 情報漏洩リスク: 海外サービスを利用することで、企業の機密情報が漏洩するリスクが高まる。
- 法規制への対応: 海外サービスは、日本の法規制に必ずしも適合していない場合があり、法的なリスクが生じる可能性がある。
国内外のサービスに関係なく企業にとっては大きな支出
企業にとって、デジタルサービスへの支出は、もはや避けられないコストとなっています。
しかし、デジタル赤字の問題を背景に、コスト削減と同時に、柔軟なシステム構築が求められています。
OSSを活用するメリット
- コスト削減: OSSは無料で利用できるものが多く、初期費用を抑えることができます。
- カスタマイズ性: ソースコードが公開されているため、自社のニーズに合わせて自由にカスタマイズできます。
- 機能の豊富さ: 世界中の開発者によって開発・改善されているため、多様な機能を持つOSSが存在します。
- コミュニティ: 活発なコミュニティが存在し、情報共有やトラブルシューティングが容易です。
OSSのデメリットと対策
- 専門知識: OSSの導入・運用には、一定の専門知識が必要となります。
- セキュリティ: セキュリティ対策は、自社で徹底する必要があります。
- サポート: コミュニティに頼る部分が多いため、商用サポートに比べてレスポンスが遅れる場合があります。
これらのデメリットを克服するために、以下の対策が考えられます。
- コンサルティングの活用: OSS導入に関するコンサルティングサービスを利用する。
- トレーニングの実施: 社内でのOSSに関する研修を実施する。
- 商用サポートの契約: 必要に応じて、商用サポート契約を結ぶ。
具体的なOSSとその機能
- Nextcloud: 自社でホスティングできるクラウドストレージ。ファイルの共有、同期、グループウェア機能などを提供。
- OnlyOffice: オンラインオフ ィススイート。文書作成、スプレッドシート、プレゼンテーションなど、Microsoft Officeに匹敵する機能を提供。
- Mattermost, Rocket.Chat: Slackに似たチームコミュニケーションツール。チャット、ファイル共有、ビデオ会議などを提供。
- Jitsi Meet: ウェブブラウザ上で利用できるビデオ会議システム。高品質なビデオ会議を無料で提供。
これらのOSSは、それぞれ特徴的な機能を持ち、特定のニーズに対応することができます。
OSSの類似サービスとの比較
機能 | OSS | 類似サービス |
---|---|---|
クラウドストレージ | Nextcloud | Dropbox, Google Drive |
オンラインオフィススイート | OnlyOffice | Microsoft 365, Google Workspace |
チームコミュニケーション | Mattermost, Rocket.Chat | Slack, Teams |
ビデオ会議 | Jitsi Meet | Zoom, Google Meet |
まとめ
OSSは、コスト削減、柔軟なシステム構築、そしてデジタル化の推進に貢献する強力なツールです。しかし、OSSの導入には、慎重な計画と準備が必要です。
自社のニーズに合ったOSSを選択し、適切な対策を講じることで、OSSを最大限に活用することができます。
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