組織マスターの壁:複雑化した組織と「忙しい専務」
毎月恒例の訪問日、今回のコンサルティング先はとある老舗印刷会社様です。
前回の訪問時に、ノーコードツール「Exment」の環境を導入し、社員マスターと組織マスターの登録をお願いしていました。
しかし、専務が多忙を極め、作業は手つかずのまま。
そこで、打ち合わせの時間を活用して、マスターデータの整備を一緒に行うことにしました。
まず着手したのは、組織マスターの整理です。
ところが、長年の分社化や合併を繰り返した結果、組織図は存在せず、各組織の立ち位置や業務内容が複雑に入り組んでいることが判明。
私たちは、ヒアリングを重ねながら、現状に即した組織の全体像をゼロから整理することに。
DX成功の土台となるデータ整備は、一見地道な作業ですが、ここを疎かにすることはできません。
社員マスターの壁:複数Excelに散らばったデータの統合
次に社員マスターの整備に移ると、ここでも課題が明らかになりました。
社員データは、セキュリティカード一覧、勤怠データ、緊急連絡先一覧など、複数のExcelファイルに分かれて管理されていたのです。
これらを統合するには、勤怠データを軸に名寄せ作業が必要でした。
多忙な専務にこの作業をお願いするのは難しいため、私たちが名寄せ作業と、「Exment」の社員マスター項目への反映を次回訪問までに担当することになりました。
まとめ:地道なデータ整備がDXの第一歩
システムの導入はDXの始まりに過ぎません。
今回の事例のように、既存のデータが整理されていなければ、ツールの効果を十分に発揮することはできません。
次回訪問までに組織データと社員データを整備・統合し、「Exment」での活用をスタートさせる予定です。
地道な作業の積み重ねが、やがて大きな成果につながると信じて、これからも伴走を続けていきます。
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